ヤマメと水の質感
低い雲が山里を覆いつくし、パラパラと小雨が降っていた。
鈍い光が透き通た水を抜けて、ヤマメの素肌を絶妙に描き出している。
魚体が最もふくよかに見える角度を選びたかったが、水とヤマメの質感を出すには、このあたりがちょうど良いかなと感じた。
水は透明だが、レンズを通して見たときの質感は微妙に異なる。
特に曇りや雨の日のように、水が介す光の状態に絵作りや発色を頼らなければならない状況下では、
水の役割は思いのほか大きいのである。
自分の場合、自然光が乏しい時でも、ストロボ等の補助光を使うことはまずない。
魚を水中に沈めて、安定と落ち着きを取り戻した状態を見計らったうえで、
水面の乱反射をCPLフィルターでかわしながら撮影することを心がけている。
水を撮っているのか、魚を撮っているのか、分からなくなることがときどきある。
水に住む生きものなのだから、それも仕方ない。
水の美しさあってこそのヤマメ美なのだから、それもまた当然のことだと思っている。
カメラ機種名 Canon EOS M3
ファームウェア Firmware Version 1.20
著作権情報 Riverwalkers
撮影モード 絞り優先AE
Tv(シャッター速度) 1/30
Av(絞り数値) 5.6
測光方式 評価測光
露出補正 0
ISO感度 250
レンズ EF-M11-22mm f/4-5.6 IS STM
焦点距離 22.0mm
画像サイズ 6000x4000
クロップ/アスペクト 3:2
ホワイトバランス オート
AFモード ワンショット AF
測距エリア選択モード 1点AF
ピクチャースタイル スタンダード
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